KANOTOSOFTが5周年を迎えました!/新作のおしらせ
- suzu tsukihara
- 2018年12月6日
- 読了時間: 6分
わたしの初めてとなるゲーム作品、「First Fantasy」を公開してから今日で5年になります。長かったような短かったような。
5年間で公開したのは「First Fantasy」「森に棲むひとびと -People who live in the forest-」そして「パッチワーク・ドールズ」の三作品。
どれも多くの方にプレイして頂き、メール、アンケート、数えきれないほどの反響をいただきました。
――――さて。
じつは、四作目を開発中です。

「百華島綺譚」。ひゃっかとうきたん、と読みます。(ロゴは仮)
生命を癒す光を放つ花が咲き乱れる島、シャン・ディオーゾが舞台。
無人島として十数年前に発見されたシャン・ディオーゾですが、どうもあちこちに文明の痕跡が残り、かつて未知の文明が栄えていたのではないか――――と言われています。
主人公は、ここで目覚めた記憶喪失の若者。
島のことも花のことも知らない彼女を見つけたのは、駆け出しの三つ子冒険者でした。
戦闘の技術に長けていた彼女は、行くあてもないため、三つ子の用心棒兼保護者として冒険に同行することになります。



ご覧になってわかる通り、クラシカルな雰囲気の作品です。
BGMも全編チップチューン風。
ゲームボーイが好きってのもありますが、ドット絵とチップチューンがちょっとできるようになってきたのでそれを活かしたいというのも大きな理由です。
こんな雰囲気ですが、制作はRPGツクールMV。
ツクールMV、7月には購入していたんですが、いまの今までぜんぜん公開の場で言ってなかったんですよ。私事でいろいろあって、ひょっとして立ち消えちゃうかもなあと思っていたので。
概ね落ち着いたので、今日に合わせて公開しようと考えた次第でした。
それでは、ゲーム内容のおはなし。
テーマは「もっとすきに遊べる箱庭ゲーム」です。

最初からどこにでも行ける、地続きシームレスマップのRPG。
ワールドマップのほぼ中心からスタートし、とくに縛りもなく東西南北のどこにでも歩き出すことができます。
世界の端っこほど敵が強くなるけれど、準備をすれば強行突破もできるかも。各マップに置いてある「ポータル」を起動することでいつでもファストトラベル(ワープ)が可能になります。たとえ戦闘で負けても自宅に戻るだけ、おそれず冒険するのだ。
クラスチェンジあります。
クラスごとの特性や特技があり、レベルを上げていけばキャラクターが身に着けて別のクラスでも流用できるようになります。
このクラスレベルは戦闘ではなく、敵の落としたアイテムをあとから使うことで強くなります。っていうのも、「レベル上げのために新しいクラスを使う」とか「レベルが最大になっちゃったから戦闘で使うのはもったいない」とかって事態を避けるため。好きなのを使いましょう。
ものがたり、過去作よりもちょっと濃いめに作ってます。
百華島の歴史と三つ子の願い、主人公の正体などなど。
ただ、個々のイベントはごく短めなので、そんなに物語性を重視しないタイプの方でも安心。ポケモンとかメタルマックスとかメダロットとかの1作目の雰囲気です。
先に言っちゃうけど時限イベントや分岐イベントはありません。
システム上も、また物語上も、「次の目標はコレなので早くこなそう」って感じにならないようにするつもりです。あくまでも、好きに冒険してたら条件次第でイベントが発生する、くらいのきもちで。
過去三作をご存知の方ならだいたいわかると思いますが、KANOTOSOFTという方向性はあまり変わってません。良い所を使ったり、組み合わせたり、難点を潰したりしながら理想のゲームに仕上げていきたいところです。
世界観が共通なのも、過去作関係無く独立した内容なのも同じ。
でね、あらかじめ書いておくと今作は有料公開の予定です。
値段や販売方法は未定ですが、無料公開することはまずありません。
「どうして有料にするのか?」と理由を問われると、なかなか説明が難しいです。
あえて言うならば、「どうして無料で公開するのか?」という疑問を持つようになって的確な答えが出せないことに気づいたから、になるでしょうか。
望月はこの夏、初めてコミックマーケットに行ったんですよ。
わたし、ある絵描きさんのたいへんなファンでして。オリジナル漫画がとてもよいのです。その方の新作が出る、ということで初めてイベントに参加したのでした。
このとき含めるコミケに関するお話はまた後々するとして、本題を。
わたしが驚いたのは、ごく当たり前に有料で作品の売買が行われていたことでした。……いや当たり前だろという話だし、もちろんわたしも参加前からそんなことは百も承知だったんだけど、でもよくよく考えると驚く話で。
もちろん印刷代は掛かるし、イベントへの参加費もバカにならないでしょうし、あの場にいた大半の売り手は赤字だろうというのは聞き知っています。
でも、「じゃあなんでゲーム制作者は無料でゲームを配布しているんだろう」という疑問が芽生えてしまって。
ゲーム制作にオカネが掛かってないか、といえば全然そんなことは無いわけで、じゃあ時間が掛からないのかといえばそうでもないわけで、「そんな制作物を無料で配布する理由は何か?」と言われるとわからなくて。
べつだん、フリーゲームという文化に異を唱えるつもりはないし、今後コレでお金を儲けたいと考えているわけでもないけれど、わたし個人は活動指針を変えたいと思ったのでした。
つまり、お金を出してもらえるような作品をつくること。
そして、自分もお金を出して作品を買っていくこと。
なんだかとても当たり前のことを書いてる気がしてきたけれど、こんな方針でやっていこうと思います。
その一環として、まず「FANBOX」をはじめることにしました。
リンクはこちら。
いわゆる、パトロン型の支援サイトです。
基本的には、全体公開(無料で見られる範囲)で百華島綺譚の制作状況を載せていこうと考えています。今お読みいただいてるブログ「おつきみのーと」はあくまで個人用のもちゃもちゃした文章用なので、それと用途を分けるかたちになります。
……ちゃんと更新します。
全体公開しちゃうならオカネを投じる意味は無いのか、というわけでもなくて、ときどき支援者限定公開もしていこうと思います。
いちおう3パターン金額を用意しましたが、とくだん内容を変えるつもりはありません。ご支援いただけたら嬉しいです。
最後になりましたが、ツイッターにKANOTOSOFTの発信用アカウントを作りました。
@KANOTOSOFTで出ると思います。(リンク)
フォロー頂いたら基本的に(=botや業者じゃなければ)フォロバするつもりです。またこちらもどうぞよろしく。
こんな感じで、またこれから活動していこうと思います。
今日に合わせてあれこれ準備したので、もしなにか不備がありましたらメッセージボックスにお知らせください。