アーマードコアに触れた話/「何も設定しないから何でも設定できる」
- suzu tsukihara
- 2018年7月28日
- 読了時間: 3分
アーマードコアに触れました。

新作を渇望される声が根強いロボットアクション作品、くらいのことしか知らずにゲームアーカイブスで初代に触れたんですが、これがもう面白い。なにぶんプレステ1の作品なのでポリゴンは荒いんですが、スピードが速いこと、もともと角ばっててもおかしくないロボット作品であることなどから全然気にならない。
操作の難しいロボットを乗りこなせるようになっていき、自分好みの愛機を作り上げていく感じ、オトコノコの浪漫が詰まってるんじゃないでしょうか。(わたし男の子じゃないけどさ)
主人公は人型ロボット、アーマードコア(通称AC。ボイスでもエーシー呼び)を駆って依頼を引き受ける傭兵職、「レイヴン」。
わたしメタルマックス大好きなんですが、かなり近しい方向性の「好き」です。
ポストアポカリプスとか鉄とメカと銃の世界観も同じだけど、それ以上にゲーム作品としての在り方がとても近い。
ACのかっこよさとカスタム(アセンブリと呼ばれます)の奥深さとか、依頼ひとつひとつの背景/クリア条件が多彩に凝ってるとか、複雑な操作の割にチュートリアルが皆無(説明書を読みこんである程度戦えるようになってからじゃないと冒頭で突然始まるテストで死ぬ)とか、いろいろ語れる面白い作品です。 その中でも、登場人物の描き方が抜きんでて特徴的だったのでそれについて考えたことなど書きたいな、と。
アーマードコアの登場人物は、ビジュアルが一切出て来ません。
メニュー画面はこんな感じ。

レイヴン用のアプリケーションのような画面です。 ショップ画面もパーツがずらっとリストアップされるのみ。依頼主からの連絡はメールで来ます。人の顔が映る余地はありません。
また、ステージ中はACに乗り込み、人間は視界に映りません。同行者や敵、オペレーターなどから通信が入って話しかけられることはあるけれど、みんなACに乗ってたり別の位置にいたりするので人間は見えない。
これの何がすごいって、つまりゲーム中で主人公が何者なのか一切わからないということです。 アプリケーションからメールを見て出撃し、主人公機に乗っているその人がどんな顔をしているか、ゲーム中では一切触れられません。容姿はおろか、年齢も性別もさっぱりです。もっと言うと、出撃時以外に何をしているのかも明言されていません。
たとえば、事務所を構えてクダを巻きながら依頼を待ってるおじさんかもしれません。 本職を持ちながら副業としてレイヴンをしている青年かもしれません。 はたまた、ご令嬢が夜な夜な屋敷をACで飛び出しては暴れているのかもしれません。
顔や経歴を選択肢から選ぶとどうしても選択肢内のものしかできないけれど、作中で一切顔や経歴に触れられないならその設定は無限に自由なんです。
今夜のお話はここまで。
しばらく書いてなかったのはべつにどうかしてたわけではなくて、「この話ツイッターで書いちゃってそれ以上言うこと無いな」みたいな話が多かったため。元気です。
わりとKANOTOSOFT経由でツイッター外の方からも読んでもらうことが多いみたいだし、あんまり重複は気にしない方向でいけばいいんじゃないかな、と思います。
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