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ロマンシングサ・ガがおそろしく面白かったよ、という話。


 合言葉は「ロマサガおそるべし」。

 結論から言うと、超面白かったです。ものすごくいい体験を出来た。  ……まあいろいろと欠点もあったけれど、振り返ってみればすばらしいゲームだったと断言できます。

 

 ロマンシングサ・ガ(一作目)のお話です。

 この作品に触れたのは、ちょうど一年前の今日、4月16日のことでした。

 もちろん、本作の名前はもともと知っていました。

 サガシリーズとして、ゲームボーイの「魔界塔士Sa・ga」とプレステの「サガフロンティア」はプレイしたことがあります。

 ニコニコ動画で「ロマサガ風アレンジ」ってシリーズをたくさん見てたので音楽の作風は知ってたし、原曲となるロマサガの通常戦闘曲を聞いたこともある。

「アイスソードを『殺してでも奪い取る』って選択肢が存在する」というのをパロディで見かけたこともある。(ただ、これがロマサガのネタだというのはそのシーンに来るまで気づきませんでした)

 とはいえ、ロマサガ本編はさわったことがなかったんです。 「あらすじもビジュアルも全然知らない」 「閃きってシステムがあるとは聞いたことがある」(これはまちがってました。閃きは2からのシステムらしく1には存在しない) 「とにかく自由度が高いらしい」 くらいの認識。

 そんなロマサガが3DSのバーチャルコンソールでプレイできる、と知って買ってみたのでした。  主人公はグレイ。名前は「シャンス」。

 くわしい挑戦の経緯はこのモーメントで。

 前述通り、ほぼ1年がかりの挑戦でした。

 まあ、レトロゲームであること、シリーズ第一作という荒削りの段階ということもあり、正直なとこ欠点が無かったとは言いません。

 というかあった。ものすっごくたくさん。枚挙にイトマが無いくらい。 でなきゃ1年もかかりません。

 でもまあ、べつにそれを並べるつもりはないです。

 そもそも愚痴言うのが得意じゃないのが一つ。(参考

 クリア後に検索を解禁したところ、もうどれもこれも随所でさんざん言い尽くされてるようなのでわざわざ言ってもなんにもならないというのが一つ。

 そして、まあなんやかんやあったけれど、エンディング見た瞬間に全てが良い思い出のような気がしてきてるのが最大の理由。

 改めて言うけれど、おそろしく面白いゲームでした。

 

 いろいろな意味で豪快な世界観が魅力なんですが、ここについてはわたし、あんまり正確に語るのがむずかしい気がするのでプレイ記録読んでもらった方がいいです。とりあえず「本」でおそろしさは確信しました。

 さて。

 このゲーム、なにせ自由度がとんでもなく高いです。

 その時点でできることの選択肢が多いので、自由な冒険ができる。

 途中から目的はなんとなく提示されたものの、それまでは「なにかイベントがないかぶらつき、ダンジョンがあれば突撃してお宝を探し、稼いだお金で装備や術を購入して戦闘で鍛えていく」という流れのプレイでした。

 主人公がたくさんいる都合もあってか、町ごとに装備がよくなっていくわけじゃありません。

 たとえばある街の武器屋には剣が最低ランクから最高ランクまで揃っている、という具合。移動の手間はともかく、お金があればいきなり市販最強武器を買うこともできる。

 また、武器ごとの攻撃力などが表示されないので、フレーバーで武器を選びやすいという長所もありました。同じ武器種なら値段である程度強弱はわかるけれど。

 あとで確認したところ、わたしどうもかなりたくさんのイベントを見逃してて、「途中でイベントアイテムだけ手に入れたけど何だかわからずに終わった」みたいな例も結構ありました。古文書とか。

 イベントフラグがわりとフリーダムらしく、主人公が「その話知らないぞ」みたいなことを急に話し出すのもポイント。

 まあちょっとフリーダムすぎるだろうという感もあるけれど、「縛りが無い」冒険をしている感はとてもありました。

 攻略情報を何も見なかったのでイベント見逃しはなにひとつ気にならなかったし、「なにか事件が無いか」と世界をぶらぶらしていくのがたのしい。

 言い換えると、こういうことをしてみたい、と思ったときに止められることが全くなかった。ふんいきを楽しみながら冒険家稼業をしていると時々イベントに遭遇する、という調子。

 人によっては合わなそうかも、と思わないでもないけどわたしは好きでした。

 またプレイヤーキャラクターたちは加入時にちょっと喋るだけなんですが、成長させ方でだんだんキャラがついてくるのでたのしい。

 キャラの能力値はある程度傾向があるのかもしれないけれど、術と装備は全員制限がないため、好きなようにキャラづけをすることができました。

 ちなみに最終パーティは

 シャンス=グレイ―――気術で自己強化をする槍使い  ホーク――――――――レイピアも使える格闘家(途中からオブシダンソード使い)  ゲラハ――――――――斧・鎚使い  ガラハド―――――――大剣(アイスソード)使い  アイシャ―――――――火術師、弓使い  バーバラ―――――――魔術師、水術師

 でした。  途中でシフが加入してたんですがガラハドと交代で。

 設定画とか全然見てないので実際の設定とはまた違うのかもしれないけれど、シャンス一行のキャラクター像はわたしのゲーム歴でもかなり印象深いものになりました。今後もずっと忘れられないメンバーになると思います。

 書いてて思ったけれど、武器ごとの能力差が数値で確認できなかったり、キャラの能力適性があまり前面に打ち出されない(からこそ自由にキャラ付けができる)という意味では、カードワースに感じてた楽しさがあるのかもしれません。データが薄いからこそ、というか。

 

 じつはまた最近ちょっと触れてみたんですよ、ロマサガ。

 違う主人公も見てみようかなって。

 選んだのは貴族の息子。デフォ名アルベルトの彼です。

 ……ええとね。「導入と主役が変わるだけで基本的には同じゲームだ」って話を見かけたのでそのつもりだったんですが……。

 城を襲撃されて脱出する導入。

 城奪還のために故郷に戻る最中、船が嵐に遭ってひとまわり年上のお姉さんと同行することになる。

 その旅路の中で騎士たちの問題に巻き込まれ、デステニィストーンの話も出てくる。

 ……うん。

 メインストーリーがある。

 次々にストーリーが連鎖していく。(流れを無視することもできるみたいですが、乗ることのできる本流がある)

 ひとつダンジョンを突破するごとにイベントが起きる。

 物語の重要キーワードが順を追って解説される。

 えーと……これ別のゲームじゃありませんか?

 アルベルト編が特異なのか、グレイ編が特異なのかはまだわからない(サガフロの経験から後者の匂いがする)けれど、わたしが感銘を受けたロマサガはまだまだひとつの一面しか見せていないようです。深い。

 

 今夜のおはなしはここまで。

 最後はやっぱりこれで〆ましょう。

 ロマサガおそるべし。

(リンク)

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望月すすき。​

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