創作と現実の年齢差の話。
- suzu tsukihara
- 2017年7月9日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
先週めちゃめちゃ長文になってしまったのでブログのレイアウトが凄いことになってオナヤミ中の望月です。
まいっか、平均値を下げよう。今日は短めです。
趣味に生きてる望月ですが、一応もう成人ですし、社会人です。
この歳になって感じることですが、大人って思ったよりも大人じゃありません。
というよりも逆か。子供は思ったより大人をすごいものと考えています。
ほとんどワイルドカードのような扱いであり、社会の中心となる年齢層をかなり下目に見積もっているんじゃないかなー、と。
たとえば、わたしが中学生の頃に書いた小説なんか読むと、「国の重要な議会」というキャラクターの一団が19歳~21歳くらいの設定になっていてめまいがします。
まるきり子供じゃん!
概してキャラ造形と年齢が、二回りほど遠い。現実には40代くらいが似合いそうなキャラクターが、20代になってるなんてのはザラです。
精神年齢もそうですが、社会的な地位もなにかおかしい。
たとえば平均寿命が30~40歳程度だとか、14歳で大人と認められる社会だとかならまた話は変わってくるでしょう。でも、現代日本と同程度の寿命があって、同程度の年齢層が社会を築いているならば、20代前半までの若者がそう滅多に社会的な地位についているはずがありません。
その人物の能力不足というより、もっと優れた能力を持つ年長者が存在して然るべきだからです。
「若くして地位を築いた稀代の天才」という設定ならば、作中ひとりくらいは出せるかもしれません。でもそれくらいであって、5人も6人も大人びたハタチそこそこが出てくるのはものすごく不自然になる。
大人はどこにいったんだ。
連れ去られたり殺されたりと、大人が排除された空間なのか? 若者でなくてはならないナニカの設定があるのか?
その回答となる設定やエピソードが存在して、伏線として使うなら効果的でしょう。しかし、そうじゃないとどうしても気になる。
これを気にし始めると、年齢層を引き上げるしかなくなります。
ここで、学園ものは優秀だよねって話です。
「凄腕」「ベテラン」「責任者」、どれをとっても学生の範疇で行うことができます。 「この中で最も経験のあるエース」という設定を18歳そこそこの子供につけてもまったく補足を必要としない。 だから、メインキャラ層を若者にして、違和感を出さないためには学園ものはすごく都合が良い舞台です。
――――とは思うんだけど、実際のところぜんぜん気にしてない作品も多々あります。若者たちが一般社会で大活躍している作品、けっこうあるし。 というよりも、子供向けならばそれが正しいんでしょう。 冒頭にも書いたけれど、子供の認識ではそれが自然なんです。大人はワイルドカードであって、奔走するような主要キャラとして扱えるのはせいぜい20代まで。
これが気になるようになったら大人になったのでしょう。
学校という舞台にはたくさんの長所がありますが、年齢と地位のギャップに違和感を与えない、というのもその一つなのかもしれません。
そんなお話でした。
コメント